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ローフード(Raw Food)とは?

12/29/2015

生だと栄養素、酵素が破壊されない!

現代の健康食的な意味合いでのローフードとはズバリ、「48 度以上の熱で調理されていない食べ物」のことを指します。目的はいたって単純。焼いたり茹でたりすることでビタミンやミネラルなどが破壊されるのを防ぎ、より多くの栄養を摂取しようということです。

なぜ48度なのでしょう?それは48度以上に食べ物を熱すると、「酵素」が破壊されてしまうからです。ちなみにこの酵素、食べ物の消化や吸収を助けたり、新陳代謝を助けたりするなど、非常に重要な栄養素(消化や新陳代謝=皮膚や髪の再構築を助けるということは、もちろん美容の強いミカタ!)。酵素は体内でも作られるものなのですが、その量は限られているので、食べ物やサプリなどで補うとよりいいと言われているんです(※)。ちなみに、ローフードを食べることを良しとする考え全体を「ローフーディズム (Raw foodism)」、ローフードの食生活を実践している人のことを「ローフーディスト(Raw foodeist)」と言います。
※ 体外から酵素を摂取しても消化の過程で機能が失われてしまうから意味がないなど、酵素を体外から摂取する効能については疑問があるという考えも根強くあり、ここはまだ議論の余地が残るところです。また、栄養素も 生で食べないとその栄養価値が失われてしまうものもあれば、熱に強い栄養素などもあるので、一概に全てを生で食べないとダメとは言い切れないところもあります。

ビーガンでローフードという強者も!

ローフードの実践の仕方にも種類がありまして、主なものは以下になります。

●ローヴィーガニズム
ヴィーガンで、なおかつローフードのみを食べるというタイプ。フルーツや野菜、ナッツ、種類、さらに発芽した穀物や豆類などを食べます。ローヴィーガニズムにはさらに、フルーツしか食べない「フルータリアン」や植物性のものをジュースにしたものしか口にしない「ジューサリアン」、さらに芽が出た種や豆類しか 食べない(!)という「スプラタリアン」なんていう強者たちもいます。

●ローベジタリアニズム
肉や魚は食べず、野菜や穀物、豆類などのみを食べるも、乳製品や卵はOKとい うタイプ。それらを全てローフードの調理法で食べます。食べるのは野菜やフルーツ、芽野菜、ナッツ、種類、穀物、豆類、卵、乳製品、ハチミツなどになります。

●ローアニマルフード・ダイエット
食材としては肉類、魚類、野菜など何でもOK。それらを48度以下で食べるというタイプです。お刺身などもOKということですね。ちなみに、彼らは肉を食べる場合も牧草のみで育てられた家畜の肉や野生に生きる動物の肉を好み、人工的に育てられた家畜の肉は避ける傾向にあります。肉は食べるけれど、ブロイラーなど人工的に育てられたものは口に入れたくないということです。

ローフードの基本は理解できましたか?いきなりストイックなローフード生活は難しいかもしれませんが、フルーツやサラダは立派なローフード!まずは日頃からフルーツ、生野菜を多めに食べるところから始めてみてもいいと思います。

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Totti

LA在住歴10年超のアラフォー日本男児。日本では書籍や雑誌、Webメディアの編集および執筆、広告制作などに従事。現在はフリーランスの編集者&ライター。

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