こんにちは。Tottiです。
今回は映画のお話。
2016年の年末、僕の住むLAが舞台のラブストーリー映画、『LA LA LAND』(ラ・ラ・ランド)を観てきました。もーすごい泣いちゃって(泣き上戸)、「いや〜、いい映画だったな〜。1年の最後に2016年度の個人的ベスト映画がきちゃった」なんて自分だけのお気に入り映画ができたような気でいたら…。先日、1月9日に行われた第74回ゴールデングローブ賞で、作品賞に主演男優賞、主演女優賞(以上、全てミュージカル・コメディー部門)、監督賞、脚本賞、作曲賞、主題歌賞と何と、7部門を受賞しまして。ま、多くの人が「いい!」と思える映画だったってことですね。そりゃそっか…。ぷぷ。
2017年度アカデミー賞でも多数の受賞が期待されているとあって(史上最多タイの14部門ノミネート!)、LAでもまだ公開中ですが、日本では2月24日に劇場公開開始のようですね。「West Coaster」のテーマ的にガッツリ関係があるわけじゃないんですが、LAが舞台になっていることもあり、素敵な映画だったのでご紹介したいと思います。
▼予告はこちら。
いわゆるミュージカル映画というやつです。映画の節々で登場人物たちが歌って踊る的な映画です。実はワタクシ、もともとタモさん並みにミュージカルが嫌いでして、「いちいち歌ってんじゃねーよ!早く先に進めや!」というタイプだったのですが、この映画は全然違いました。話がロマンチックかつテンポがいいので、最後までダレずにサクッと観られました。思えば、『Hedwig and the Angry Inch』(邦題:『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』)なんかはミュージカルでも大好きだったし、ちょっと前に『Burlesque』(邦題:『バーレスク』)を観て、ミュージカルも意外と悪くないな…というモードになっていたのも良かったのかも。
LA LA LANDのキャスト&あらすじ
監督はデミアン・チャゼル。まだ31歳と若手ながら、前作『Whiplash』(邦題:『セッション』)も、サンダンス映画祭で観客賞と審査員大賞を獲得するなど、とても高く評価されている監督です。ちなみにこの映画、若きジャズドラマーと彼を教えるスパルタ教師を描いた映画なんですが、これまたかなり泣けるんで、まだ見ていない方は要チェックです。
『LA LA LAND』に話を戻すと、主演はライアン・ゴズリングとエマ・ストーン。『Crazy, Stupid, Love.』(邦題:『ラブ・アゲイン』)や『Gangster Squad』(邦題:『L.A. ギャング ストーリー』)でも共演した2人です。ストーリーは至ってシンプルで、ジャズピアニストとしての成功を夢見るも、なかなか大成できないセバスティアンと、女優の卵ミアのラブストーリー。展開も結構コテコテなんですが、編集が絶妙なのと、とにかく映画を通して楽曲がいいのもあって泣けます。そして、映画の核となる数々の楽曲を作曲したのがジャスティン・フルビッツ。主題歌の「City of Stars」は、ゴールデングローブ賞で主題歌賞を取りました。この曲、すごくいい感じなので、ぜひ聞いてみてください。ちなみに彼は『Whiplash』でも作曲を手がけています。
LA LA LANDのロケ地を旅行で巡るのもアリ
『LA LA LAND』はLAのあちらこちらの素敵スポットでロケが行われてます。この映画を観て好きになった方は、LAに来られた際に聖地巡礼をしてみるのもいいんじゃないでしょうか。以下、ロケ地の中でも観光にピッタリのおすすめスポットをいくつかご紹介します。
Griffith Observatory(グリフィス天文台)
Griffiths Observatory / MShades
LAの夜景スポットといえばここ、グリフィス天文台。ハリウッドサインもここからいい感じの角度で見られます。アールデコ調のかわいらしい建物の中には本格的なプラネタリウムもあるなど、まさにLAの王道デートスポット。
Grand Central Market(グランド・セントラル・マーケット)
1917年にオープンした、ダウンタウンLAにある大規模市場&フードコート。肉や野菜、果物、豆や穀物、パン、チーズなどの食品が買えるほか、メキシコ料理、カリフォルニア・キュイジーヌ、中華、イタリアン、オイスターバー、コールドプレスジュース、アイスなど、さまざまな料理が楽しめます。
Colorado Street Bridge(コロラド・ストリート・ブリッジ)
Colorado Street Bridge / Thad Zajdowicz
LA北部の街、パサデナにある1912年に建てられたアーチ型の橋。遠くから見た眺めもなかなかですが、橋の上のビンテージな雰囲気満点のライトも趣があってGOODです。あまり知りたくありませんが、自殺の名所としても知られているようです(こわ〜)。
Watts Towers of Simon Rodia State Historic Park(ワッツタワー)
イタリア系移民、サイモン・ロディア(1879-1965)が、30数年の歳月をかけてたった一人で立てた塔の集合体。高いものは30メートルにも達するとか(!)。鉄の骨組みにタイルや貝殻、ガラス、廃材などがはめ込まれた摩訶不思議な塔は一見の価値あり!ちょっとゲットーなエリアにあるのでLAに慣れない方はご注意を。
Hermosa pier(ハモサ・ピアー)
LAの南、サウスベイと呼ばれるエリアにある比較的こぢんまりとしたビーチのハモサ・ビーチ。ハモサ・ピアーはそこから海に向けて伸びる桟橋(pier)です。LAのビーチにはこういった桟橋のあるところが多く、先端まで行くとレストランやカフェのある派手めなものも多いのですが、ハモサ・ピアーはそういうのがなく、地味で渋い感じ。そこがいいのです。
詳しくは、「Curbed LA」というサイトでがっつりカバーしていたので、英語ではありますが、興味がある方はチェックしてみては。
…というわけで、映画『LA LA LAND』のご紹介でした。僕がわざわざ騒ぎ立てる必要もない、誰が見ても楽しめる映画だと思うので、ぜひ観てみてください〜。
▼最後に、予告の別バージョンを。
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