今あるものを長く使い続ける。
古着ってすごくエコ
LAで毎年2月に行われるアメリカンビンテージクローズ(古着)の祭典、「INSPIRATION(インスピレーション)」(第8回目)に行ってきました。
アメリカ全土からはもちろん、世界各地から古着屋やビンテージな世界観を持ったブランドが出店。そして、それを目当てに何千人ものアメリカンビンテージファンや業者が訪れるこのイベント。
何と仕切っているのは田中凛太郎(りんたろう)さんという日本人の方だから驚き。同じ日本人としてほんと誇らしいですね。彼は、『My Freedamn!』という古着をテーマにした写真集もシリーズで計10冊出しており、世界中で10万部以上売れているとか。
なぜこのイベントの取材に行ったかというと、古着って「あるものを捨てずに大切に使い続ける」という意味ですごく「エコ」だと思うから(エコは『West Coaster』でも大事なテーマの一つです!)。洋服を過剰に大量生産しないこともそうですし、ゴミをできるだけ減らすこともゴミ処理や焼却の問題においてエコと言えます。オーガニック素材やリサイクル可能な素材で作ったエコファッションもありますが、極論すると、何も作らないに勝るものはありませんからね(笑)。
アメリカは古着屋はもとよりスリフトショップ(古着や家具を寄付で集めて再販するお店)、フリーマーケット、さらにはガレージセールなどがすごく身近にあって、洋服がなかなかゴミ箱に行かない。そういう意味で、洋服に関してすごくエコな環境ができているなという気がします。
古着好きもそうじゃない人も
楽しめる懐深いイベント!
さて、「INSPIRATION」の会場内には、とにかく所狭しと古着屋さんが並びます。そこをさまざまなタイプの古着オシャレさんたちが闊歩しているので、彼らを見ているだけでも本当に飽きません。
コテコテの古着屋さんだけじゃなくてビンテージの世界観に共感するブランドや雑貨屋さんなども出店しているので、古着が苦手という人でも退屈せずに楽しめる感じです。
このイベントの直後にローズボウルのフリーマーケット、さらにラスベガスで行われるアメリカ最大のファッション展示会「MAGIC」があるので、毎年「INSPIRATION」と3点セットで買い付けに訪れるファッション関係者も多いようです。
まあとにかく、お店の人も来場している人も古着ファッションでキメててめちゃくちゃかっこよかった(しかもエコ)!…ということで、「INSPIRATION」レポート第2弾はファッションスナップをお届けします。
◉Photo by Shigeyoshi Takebe