西海岸カルチャー

そろそろ「コーチェラ・フェス 」に行っておきたくない?

04/09/2024

コーチェラ-チケット

コーチェラのPASSはリストバンド型

2025年の開催日が決まり、チケットの販売がスタートしました!
Weekend 1:2025年4月11日(金)〜4月13日(日)
Weekend 2:2025年4月18日(金)〜4月20日(日)


毎年4月に、カリフォルニアのインディオ(ロサンゼルスから車で約3時間東に走った内陸にある町)で行われている、アメリカ最大級の野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル(Coachella Music and Arts Festival)」。

年々知名度が上がり、人気が高まりまくっているコーチェラのチケットは、毎年即日完売が続いていました。
が、パンデミック後はチケットが手に入りやすくなっているという噂も。

2025年のコーチェラチケットは2024年5月3日(現地時間)から販売開始し、2025年2月現在 Weekend 2のチケットならばまだ購入可能です。

「いつかは行ってみたいな〜」と思っている人は、そろそろ行きドキなのでは??
ということでチケットの購入方法から、当日の注意事項、コーチェラついでに楽しめる観光スポットをご紹介します。

アメリカで今、最も熱いフェス、コーチェラ

1999年にスタートしたコーチェラは、アメリカだけでなく、世界でも最大級の野外音楽フェスの一つ。

ロサンゼルスから車で2〜3時間ほど内陸のパームスプリングスというリゾート地の近く、インディオにあるポロクラブが開催地。土地柄、ハリウッドスターなどセレブがよくパパラッチされるフェスとしても有名です。

2012年以降、金土日の3日間を2週に渡って開催し(Weekend 1、Weekend 2)、いずれのWeekendも同じアーティストが同じタイムスケジュールで同じセットリストでパフォーマンスをするという形式。

年々知名度や人気が増すに連れ、ステージの増設、チケット販売数の増量(それに伴い敷地も拡大)を行い、2017年にはオフィシャルステージが9、スポンサードステージが3の計12ステージを設置し、チケット販売数は各Weekendで12万5000枚の計25万枚に。

ビッグフェスなのでジャンルは幅広く、インディーズロックからメジャーなロック、フォーク、ヒップホップ、R&B、エレクトロなど何でもアリ。意外と毎年、テクノやハウスのビッグアーティストも出演しており、リッチー・ホーティンは常連。

コーチェラチケットの発売開始は前年の6月

毎年4月に開催されるコーチェラですが、そのチケットは、なんと前年の春から発売がスタート。
2025年のチケットは2024年5月3日から販売スタートしています。

つまり、来年のコーチェラに行くには約1年前から準備が必要!ということ。
販売の時期はさらに早まる可能性もあるので、コーチェラ公式ニュースレターに登録して、最新情報を随時チェックしておきましょう。

入場パス(General Admission)は早く買うほど安く、直前になるほど高くなる仕組み。
2025年はTier 1は$499、Tier 3と思われる2025年2月時点でWeekend 1が$649、Weekend 2が599です。

チケット購入の前に

事前に告知された日時から公式サイトでの販売がスタートしますが、購入にはWeekend 1とWeekend 2のそれぞれ別々に会員登録が必要。
事前に両方に登録しておくと安心です。

また、具体的なプランも決めておくととってもスムーズです。
そのポイントは

  1. いつ行くのか?(Weekend 1 or Weekend 2)
  2. 空港から現地までどう移動するのか?(シャトルバス or レンタカー?)
  3. どこに宿泊するのか?(敷地内のグランピングテント or 敷地内のキャンプ場 or 近隣のホテル?)
  4. 宿泊施設から会場までどうやって移動するのか?(シャトルバス or レンタカー or Uber/Lyft/自転車?)

これらのプランにより、購入するチケットが変わってくるのです。
後から追加購入することもできるのですが、2のシャトルバスとセットだと割安だったり、3は売り切れることもあるので、ある程度計画しておいた方が◎。
因みに、Weekend 1の方が人気で、値段が高かったり、先に売り切れになります。
※2025年2月現在、Weekend 1は$649で売り切れ、Weekend 2は$599で販売中。

チケットの種類

入場券のみの「General Admission」から、キャンプサイト付きの「Tent Camping」や「Car Camping」、近隣ホテルの宿泊代を含んだ「Hotel Packages」など、さまざまな種類のチケットがあります。

だからこそ、宿泊・移動手段まである程度決めておく必要があるのです。

2025年のチケットの種類&値段

入場パス
  • 入場パス:$499〜
  • 入場パス+シャトルバスパス:$629〜(個別で買うより$25〜お得)
  • VIP入場パス:$1,069〜
  • 入場パス4枚セット:$489x4〜(1枚あたり$10お得)
宿泊
  • オートキャンプ:$160+TOT
  • テント付キャンプ:$650+TOT(コーチェラ・オリジナルテント付)
  • オートキャンプ(エントランス近く):$390 +TOT
  • オートキャンプ(エントランス最寄):$480 +TOT
  • オートキャンプ(電源あり):$590 +TOT
  • キャンプサイト:$160 +TOT(駐車スペース無しのキャンプサイト)
  • キャンプサイト&パーキング:$209 +TOT
  • La Campanaキャンプ / 1 Qween:$2,400 +TOT(クイーンベッド1つ、2名まで宿泊可能なグランピング)
  • La Campanaキャンプ / 2 Twins:$2,400 +TOT(ツインベッド2つ、2名まで宿泊可能なグランピング)
  • La Campanaキャンプ / 2 Qweens:$3,300 +TOT(クイーンベッド2つ、4名まで宿泊可能なグランピング)
  • La Campanaキャンプ / 4 Twins:$3,300 +TOT(ツインベッド4つ、4名まで宿泊可能なグランピング)
宿泊+入場パスセット
  • 入場パス2枚+Lake Eldorado Lodge:$3,423 +TOT
  • 入場パス4枚+Lake Eldorado Tent:$4,476 +TOT
  • VIP入場パス2枚+Lake Eldorado Lodge:$4,563 +TOT
  • VIP入場パス4枚+Lake Eldorado Tent:$6,816 +TOT
  • 入場パス2枚〜+Safari Camping:$10,000〜 +TOT(会場内キャンプ、ゴルフカート、移動手段など込)
その他
  • VIP Rose Gardenでのフルコース(4品)のディナー:$362.50
  • シャトルバスパス:$150
  • パーキング:$299
  • ロッカー:$89〜$109
  • VIP充電ロッカー:$89〜$99

詳しくはコーチェラ公式サイト「Passes」

一番ラクチンなのはホテル付きチケット

日本からコーチェラに行く際、最も簡単なプランは入場パスとホテル宿泊費がセットになった「Hotel Packages」。

コーチェラが提携する近隣ホテルの宿泊代・コーチェラの入場券・ホテルと会場間を結ぶシャトルバスのパスがセットになっています。

ホテルのチェックイン時に、コーチェラの入場券とシャトルバスのパスを受け取ることができるのも便利です。
Weekendごとに販売していて、宿泊期間:3泊or4泊、人数:2名or4名など、ホテルにより提供しているパッケージ&価格が異なります。
詳しくはコーチェラ公式の提携先旅行会社 Valley Music Travel(Weekend 1 | Weekend 2)で。

ロサンゼルス空港(LAX)とホテル間の送迎サービス(シャトルバス)があるホテルを選ぶとラク&安心です。

「高いな〜〜〜!!!」と思いますが、この時期のインディオ〜パームスプリングスの宿は1年で最も高騰し、普段$100以下で泊まれるモーテルでさえ、$200〜$300くらいになります。

南カリフォルニアに住んでいてアウトドアに慣れている人なら、オートキャンプがおすすめです。
駐車場代・宿泊代を節約できるだけでなく、フェスの合間にテントに戻って休憩できるので。

支払方法

クレジットカード一括払いが基本ですが、早期購入分には分割払いを提供しています。

  • 2024年5月3日〜5月15日までは、頭金 + $52 x 8回払い(5月15日〜12月15日まで)で金利無しの分割払いプラン
  • 2024月5月16日〜5月31日までは、頭金 + $53 x 7回払い(6月15日〜12月15日まで)で金利無しの分割払いプラン
  • 2025年1月30日購入分まで、$49.99の頭金 + 3/7/25までの金利なしの分割払いプラン

受取方法

郵送は全てUPSで、海外にも発送してくれます(国内外ともに送料$15)。
3月頃からチケット発送が始まり、それより前に渡米する可能性がある人や、直前に購入する場合は、現地のBOX OFFICE(Will Call)での受け取りを選びましょう。

宛先とWill Callでの受取人は同じ名前である必要があります。
代理人によるピックアップはできないので注意しましょう。

BOX OFFICEでの受取(Will Call)に関する注意事項

  • BOX OFFICEの場所はフェス会場とは離れた別施設「Indian Wells Tennis Garden(78200 Miles Avenue, Indian Wells, CA 92210 | Miles Ave.の4番ゲートから入る)」にて
  • 開催週の水曜日からピックアップが可能(Weekend 2のチケットは、Weekend 1の週にはピックアップできない)
  • 受け取りには「写真付きID」「注文番号」「購入時に使ったクレジットカード」が必要で、購入者以外の人は受け取り不可。また、注文確定後の購入者情報の変更は不可

詳しくはコーチェラ公式サイト「Will Call / Box Office」で。

日本からの行き方

ロサンゼルス国際空港(LAX)から、シャトルバスかレンタカーで移動するのが一般的。
アメリカは、日本とは車線・ハンドルが逆(右車線、左ハンドル)なので、慣れない人はシャトルバスを利用するのが良いでしょう。

ロサンゼルス空港(LAX)からのシャトルバス

LAXからコーチェラのキャンプ場、またはフェス開催地の近隣ホテルまでシャトルバス(片道$140+FEES)が運行されます。
詳しくはコーチェラ公式の提携先旅行会社Valley Music Travelサイト「Shuttle Passes」で。

もっと自由に楽しみたいならレンタカーを借りよう!

自動車の運転に慣れている人はレンタカーがおすすめ。
コーチェラ・フェスティバル以外に、ロサンゼルスやパームスプリングス、サルベーション・マウンテン、ジョシュア・ツリー国立公園などにもぜひ寄ってみてください。
ロサンゼルス空港(LAX)で借りる場合は日系のレンタカー会社「さくらレンタカー」が便利です。

さくらレンタカーのおすすめポイント

  • 日本語で予約・申し込みができる
  • 空港と営業所間の送迎サービスあり
  • レンタル中、24時間日本人スタッフがサポート
  • 日本の運転免許証だけでレンタルできる

詳しくはさくらレンタカー(日本語サイト)で。

会場周辺での移動はUber / Lyftで

コーチェラ会場から主要ホテル、パームスプリングス間を専用シャトルが運行します。
ルートはコーチェラ公式の提携先旅行会社Valley Music Travelサイト「Shuttle Passes」で。

シャトルバスもレンタカーも利用しない場合は、Uber、Lyftを活用すると良いでしょう。
流しのタクシーは走っていないので要注意。

UberもLyftも事前にアプリをダウンロードしておきましょう。
使い始めにはディスカウント特典をくれる場合があるのでEメールは要チェック。
Google Mapsで行き先を検索すると、移動手段(自動車・公共交通機関・徒歩・・・)の並びにライドシェアが出てきて、Lyftはそのまま配車依頼ができます。

コーチェラ初参戦!何を持って行けばいい?

チケットを入手したら、あとは航空券と宿泊施設を予約して、パッキングするだけ。
「何を持って行けばいいのか?」「何を持って入れるのか?入れないのか?」などが、チケットと共に送られてくるコーチェラ・ガイドブックに詳しく載っています。

コーチェラサイトにも掲載されるので、事前に確認しておきましょう。
詳しくはコーチェラ公式サイト「What can I bring?」

実際にMAYがコーチェラ・フェスティバルに行った際の記事もぜひ参考に。
持ち物リストだけでなく、会場の様子、楽しみ方なども紹介しています。

あとはイメトレ&予習で気分を盛り上げて

過去のコーチェラ・フェスティバルの様子や、20年間をまとめたドキュメンタリー、参加アーティストたちのプレイリストがYouTubeで公開されています。
事前に見て気分を盛り上げましょう。

Coachella YouTube公式チャンネル

YouTubeのCoachella公式チャンネルでは、プレイリストや当日のライブ配信も。

 ついでに観光するならココ!

せっかく日本からお金も時間もかけて行くわけなので、観光しない手はありません。コーチェラの前後にあちこち寄ってみては?

ロサンゼルス

アメリカで2番目に人口が多い都市(ニューヨークが1位)。
ハリウッドやビバリーヒルズ、サンタモニカ、ユニバーサル・スタジオ、ディズニーランドなど有名どころがいっぱい。

でも今ならぜひメジャーリーグ(野球)の試合を見ていただきたい!
大谷選手が所属するロサンゼルス・ドジャースや、ロサンゼルス・エンゼルス観戦に行きましょう。

パームスプリングス

コーチェラが開かれるインディオからパームスプリングスまで車で30分ほどなので、ぜひとも立ち寄りたいところ。
避寒地として、多くのハリウッド映画関係者が別荘を所有していることでも有名です。
また、アメリカを代表する「ミッドセンチュリーモダン」の建築が多数あり、建築が好きな人は必見です。

パームスプリングス観光にはこちらのサイトも参考に
カリフォルニア観光局:「パームスプリングスの建築」

サルベーション・マウンテン

日本のミュージシャンのPVの撮影で使われたことをきっかけに、一躍日本人に大人気の場所となったサルベーション・マウンテン(Salvation Mountain)。
あまりにもフォトジェニックな風景はInstagramなどでも目立ちまくり。コーチェラ会場から車で1時間ほどのところにあります。

サルベーション・マウンテン観光にはこちらのサイトも参考に
サルベーション・マウンテン公式サイト

ジョシュア・ツリー国立公園

パームスプリングスから車で1〜1.5時間にある国立公園。
因みにU2の昔のアルバム「Joshua Tree」はここではなく、カリフォルニア州のデスバレー国立公園で撮影されたそう(紛らわしいw)。

パームスプリングス観光にはこちらのサイトも参考に
カリフォルニア観光局:「ジョシュアツリー国立公園」

コーチェラ・フェスの歴史

さて、簡単にコーチェラの歴史を振り返ってみましょう。

1999年:10月に2日間 × 1週開催でスタート。記念すべき1回目のヘッドライナーはベック(Beck)とレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)
2000年:開催せず
2001年:1日のみ開催。この年から春の開催に
2002年:2日間 × 1週開催

2004年:初のソールドアウトを達成

2006年:マドンナが登場(メインステージではなく、ダンステントで!!!ある意味贅沢すぎる)
2007年:3日間 x 1週開催に
2008年:2日目のヘッドライナーにプリンスが登場(このときのギャラは500万ドルという噂)

2012年:3日間 x 2週開催に
2013年:東京スカパラダイスオーケストラがメインステージに出演
2014年:チケット売上74ミリオンドル(1ドル110円換算で約81億円)
2015年:チケット売上84ミリオンドル(1ドル110円換算で約92億円)
2016年:2日目のヘッドライナーにガンズ・アンド・ローゼスが登場
2017年:チケット販売数を大幅に増やし、12.5万枚/weekend完売

2022年:Covid-19のパンデミックを経て復活!!!(2020年、2021年は開催中止)

全出演アーティストはコーチェラ公式サイト「Past Festivals」を見てみてくださいね。
歴代のポスター画像が掲載されていて見応えありです。

コーチェラ・フェスに出場したことがある日本人アーティスト

2024年は過去最多の5組の日本人アーティストが出場。
(韓国からも近頃はたくさんのアーティストが参加してますね。コーチェラだけでなく、ロラパルーザでも存在感が出てきました)
2025年はXGの出演が決定しています。

では今までどんなアーティストたちが日本から出場したことがあるのか、近年から軽く振り返ってみましょう。

  • 1999年:コーネリアス、チボ・マット
  • 2007年:コーネリアス
  • 2013年:東京スカパラダイスオーケストラ
  • 2014年:Bo Ningen
  • 2018年:X JAPAN、おとぼけビ〜バ〜
  • 2019年:Perfume
  • 2022年:きゃりーぱみゅぱみゅ、宇多田ヒカル
  • 2024年:YOASOBI、初音ミク、新しい学校のリーダーズ、Awich、Number_i ※YOASOBIは同年8月のLollapalooza(シカゴで行われる音楽フェス)にも出場決定

そろそろKing GnuやMILLENNIUM PARADE、ONE OK ROCK、藤井風さんあたりが出場してくるのでは???と期待中です。
藤井風さんは2024年5月にニューヨークとロサンゼルスでのライブを大成功させましたし、MILLENNIUM PARADEはアメリカのレーベル、EPIC USとの契約が発表されました。

コーチェラついでにLAの小さめなハコでライブをやる、というパターンもあるので、日本人アーティストの出場が発表されたらその辺も要チェックです(スカパラはUSCキャンパス内で、PerfumeはDTLAのAce Theaterでライブを行いました)。


いかがでしたか?

MAYもそろそろ久しぶりに行きたい!と思い、2025年を狙っています。
現地でお会いしましょう!

では〜。

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MAY

東京でWebマーケティング・ECコンサルに従事した後、2011年に長年の夢であった海外生活をすべくロサンゼルスに移住。現在はフリーランスとして日米2拠点生活+旅をしながら暮らす。
趣味:旅(特にロードトリップ)、街散策、キャンプ、国立公園巡り、イベント巡り(特にフェスと映画祭)、西海岸メイドの素敵なブランドを発掘すること。

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