日本ではまだまだ浸透していると言えないローフード（ローフードとは何か？は「ローフード（Raw Food）とは？」を参照ください！）ですが、ここロサンゼルスにおいてはかなり認知されてきている調理法です。
今回紹介する「Au Lac」は、ローフード＆ヴィーガン（＝ローヴィーガン）でベトナム料理を中心としたアジアンフュージョンを提供するという変わり種のお店。17年以上前から宗教的な理由で口から言葉を発することを止めたという日本人シェフ、Itoさんが作り上げたメニュー、レシピはとにかくユニーク。先日、ランチに行ったので、その模様を簡単にレポートします！
もともと、オレンジカウンティーのFountain Valleyというベトナム人が多く住む市にあったお店なんですが、今回お邪魔したのは、ダウンタウンLAにある2号店。
ダウンタウンLAのど真ん中にある、ピシッとキレイな感じの外観のお店© Shigeyoshi Takebe
メニュー（←のページを下にスクロールダウンしていくとメニューが見られます）がとにかく面白くて目移りしてしまい、選ぶのにちょっと苦労します。いい意味で。
今回チョイスしたのは、以下の3品。
「Green Pyramid」（$16）。ワイルドライス、タイバジルペスト、ココナッツ、ズッキーニ、コーン、ピーマン、ダルスという海藻がフラックスシード入りのクラッカーに載せられた一品© Shigeyoshi Takebe
「Cali Roll」（$14）。ココナッツの実、ダルス（海藻）、松の実、キュウリ、赤ピーマンを巻いたカリフォルニアロールです。たまり醤油でいただきます。© Shigeyoshi Takebe
「Garlic Basil」（$16）。ライスヌードル、アップルセージ・ソイソーセージ、カラッと揚がったニンニク、松の実、乾燥酵母、オリーブオイルが入った、味的にはペペロンチーノ的な一品
© Shigeyoshi Takebe
そしてもちろん、ビールも。
シアトルの「Pinkus Brewery」というブランドのオーガニックビール（$11）© Shigeyoshi Takebe
味は、ローフードに慣れていない日本人が初めて食べたら、「結構変わってるな〜」と感じる味だと思います。でも、「おいしいって何だろう？」というのを再度考えさせられる、とても興味深い味です。…というとおいしくないみたいに聞こえますが、イケます。ここの料理を食べて、ローフードってアリだなって本気で思えました。
「Cali Roll」はカリフォルニアロールのサラダ版という感じで食べやすいし、「Garlic Basil」は味にパンチもあって、本当にガーリックの効いたパスタを食べているよう。「Green Pyramid」は盛り付けがかわいいところが既にかなりポイント高しなんですが、一度食べだすと止まらないクセになる味。これで、どの料理も熱で栄養や酵素が破壊されることなく吸収できるのかと思うと、なんだかとても得した気分になります。そしてビールもうまし！
こんな新たな食の境地を拓く爽やかランチで土曜日の午後を過ごすってすごく贅沢。また訪れて、次は違うメニューとビール（ワインもいいな）に挑戦しようと思います。日本に住む皆さんもLAに住む皆さんも、ぜひ一度訪れてみてください。こんなエキセントリックなローフードはなかなか食べられません。
◉Information
Au Lac
710 West 1st St., Los Angeles, CA 90012
TEL: 213-617-2533
