ベジタリアンはより長生きする!?
ベジタリアンになるメリットは実にたくさんあります。
アメリカで30年の歴史を持つ雑誌、『Vegetarian Times』によると、やはりまず挙げられるのは健康面でのメリット。肉を食べずに野菜やフルーツ中心の生活をしていると、心臓病やがんにかかるリスクが下がるとのこと。アメリカでは心臓血管の病気で毎年100万人が亡くなっていますが、ベジタリアンの人たちが心臓病によって死亡する確率は普通の食生活をしている人よりも低いことが分かっています。これは動物性の油やコレステロールを摂る代わりに、より多くの繊維や抗酸化物質を野菜から摂取できているから。
カリフォルニア州にあるロマリンダ大学のマイケル・オルリッチ博士が発表した調査(2013年発表。73,308人を対象に平均5.79 年間調査を実施)によると、ベジタリアンは非ベジタリアンに比べて死亡率が12%も低かったとのこと!これは無視できない数字ですね…。
また、『The RealAge Diet』の著者、マイケル・ロイゼン氏によると、牛肉や豚肉など4本足の動物の肉を常に食べている人は、平均的に寿命が短く、年をとった時の体のトラブルも多いそうです。
次に注目したいのがダイエット効果。カリフォルニア州サンフランシスコ近くの街、SausalitoにあるPreventive Medicine Research Instituteという調査機関のディーン・オーニッシュ博士によると、肥満で悩む人たちに低脂肪かつベジタリアンの食生活をさせたところ、最初の1年で平均約10kgの減量に成功し、5年間その体重をキープすることに成功したそうです。これも美容の観点で見逃せない数字ですね。
ベジタリアンは更年期障害にも有効!
ベジタリアンの健康面でのメリットはまだまだあります。
豆や豆腐、豆乳、ブロッコリーやケールなど緑の濃い野菜には骨や歯を丈夫にするカルシウムが豊富に含まれています。魚や乳製品を避けてもカルシウムがしっかり摂取できるのは魅力的ですね。
ちなみに、牛乳が体にいいのか悪いのかについては諸説あり、断定するのが難しいところ。ただ、スウェーデンで行われた大規模な調査によると、1日にグラス3杯以上の牛乳を飲む女性は、1日に1杯以下の牛乳しか飲まない女性と比べて死亡率が2倍にも及んだということです。牛乳を多く飲むと前立腺がんや卵巣がんを患う可能性が上がるほか、1型糖尿病を引き起こす可能性があるという調査結果があり、このあたりも関係していると考えられます。
さらに女性に耳寄りなのが、ベジタリアン生活は更年期障害の軽減に有効だということ。大豆などに含まれる植物性の化学物質には体内に入ると女性ホルモンのエストロゲンと似たような働きをする「フィトエストロゲン」という物質が含まれており、この物質が体内の女性ホルモンのバランスを取り、更年期障害を和らげるのです。ちなみにフィトエストロゲンを摂取するには大豆が一番ですが、リンゴやビーツ、チェリー類、ニンニク、オリーブなどにも豊富に含まれています。
それ以外にも、ベジタリアンは栄養バランスが取れており、結果セックスの回数が多い(!)とか、お通じが良いとか、さらには家畜に与える穀物を飢餓に苦しむ人たちに回せば飢餓が解決するなんて説もあり、ベジタリアンにはさまざまな観点からいろいろなメリットがあるようです。どうですか?ちょっとベジタリアン生活に興味が出てきたりしませんか?
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